雪/高杉芹香
 






きみのことを想った。







抱きしめても

抱きしめても



きみはさびしくて。






雪の塊は

きみの中で

いつまでも溶けないことを知った。












今年の冬も

雪が降るかな。








きみが

さびしくないと。




いい。


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