遊ぶ女たち/ヨルノテガム
 
分だけ別に 別な分だけ同じく
 男たちの熱はまわりを暗くして
 僅かに灯るその強力さを愛す暗闇を知る旅人であり
 何処までも閉じて開ける辺りに
 いくらかの遊びと高鳴りを見、下品な笑いと苦しみを
 長く暗闇の眠りのなかで取って置くので
 女たちは訝り焼きもちを

 遊ぶ女たちを見守る男たちに
 遊ぶ男たちを指さす女たちに
 百八つも鐘を聞く暇はない
 すぐに年末はまたやってきてしまう
 眠り、たたき起こす光 踊り。












戻る   Point(1)