沈黙の質量/
藤原有絵
あなたもきっと
眩しい事に不慣れだから
戸惑う事があるのでしょう
ほんの微かな目眩とか
その奥の静かで確かな興奮とか
一日ずつ捲る世界とか
すこし想像していたら
最後に見た
あなたのしなやかな背中
どんな顔をしていただろう
ずっと考えてたけど
知らなくても
この頃なんとなく
わかった気がして
それこそ言葉にしなくていいことだと
ようやくあなたを想うわたしです
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