頭の良い人たちのせいで痙攣する204区内/キリギリ
百貨店のコインロッカーに赤子を入れたりエイズで死んだり
木曜日はいつも夕方から始まって報ステで終わるけれど
沈殿槽をさらって組み替える手袋必須の夜遊びにモグラ叩き3個分くらいの
可能性がまだ残っているとすれば君は止めないし老化も止まらない
アンチアンチエイジング派の熟女フェチが渇望する物体にもし君がなれたら
だいぶ前から破れている手袋の内側に染みた誰の辞書にも載っていない言葉で
飽きるまでクリックすればいいたまにはダブルクリックもいいだろう
トリミング済みの草花が自惚れの季節を助長して
トーテムポールはますます垂直に近づく
注文もないのに残り物は増えていく料理店で転んだ拍子に黙った男が
背もたれにする自販機みたいな自己主張が廊下を走っていく
糸で繋いだ風景を引っぱり寄せて目印のついた穴に落ちる。さようなら詩人。
戻る 編 削 Point(0)