まちぼうけ/
BOOKEND
ヒコーキ雲と潮の香り
指を抜ける空気の彩が変わってく
反対側に見えるのは
曇りガラスに貼りつく外灯と
繋ぎ合わせたばかりの手のひら
絡み合わせたばかりの指先が
少しだけ不安気にボクをたどる
静かな声で呼んでみる
まだそんなに遠くへは行っていないはず
通りすぎてくバスを眺めながら
次の言葉を探し合ってた
それじゃあ夜の隙間で落ち合おうか
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