telephone/瀬田行生
 
疲れたときのCM


みたいなもんで

とても便利なんです

君次第のこのときは天気にかかってる
それでも嬉しいんだ


僕って変かな?


どこにいたっていつも思い出す

でも君の向く方向西の方ばかり

愛しい人がいるのは遥か西の方

僕が君を見つめているのは寒い寒い
北の世界


いつか愛しい人がこの街に帰ってくるそのときはどうしたらいいんだろう?

もうなくなるの深夜の大切なとき
他愛のないこのやりとりは

一瞬にして消えてしまうだろう

忘れてしまうだろう



今日も僕はね
電話の受話器を取るんだ
すぐ時間がやってくるのを
かすかに知りながら
終わらないときがここにあると信じるよ
それ以上望まない
望めないんだ


きみの笑顔のために
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