ヨルノテガムたちの絶望/ヨルノテガム
 
テガムたちは同じ数だけ
ひゃぁ――と落ち込む。
その長い落下の瞬間を見つめるヨルノテガムたちの眼差しが
見ていることを見つめられていると気づくのに
死ぬ程ヨルノテガムは目を閉じて消え失せていた





絶望を探すヨルノテガムがいる
彼の語りを受けとるような存在がする、えっと名は、
えっと、 夜中に手紙を書くような・・
(クスクス 彼は「絶望」に浮気しているよ
(クスクスしちゃうね
(クスクスしちゃう

(殺して食べちゃえよ
(痛い目だもっと痛い目だこらしめろ

破られる彼ら、
忘られる彼ら、
頼るところを取り合った彼ら、
取り合いもしなかった彼らへ―――――

おぼえていてくれてありがとう

夜の手紙は灯りがなければ書けなかったよ、と。













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