不快指数120%/いのせんと
白と黒ビニール製の床に寝転んで
窓の外、雲の裂け目にある空は泣いていたから
目を逸らした
ダルくて堪らない 湿度は当に針を振り切っていて
重く張り付く空気を掻き分けてまで前に進む
そんな力はない
投げ出された手足に滲みこんでいくのは
どうしようもない思いだけで
動けなくなるまで吸い込んだら
ぶよぶよと醜く膨らんでいくのがわかる
このまま溺れてしまえばいいのかもしれない
なんて考えている
砂漠に咲く赤い花の夢を見たい
だから僕は
眠った振りをした
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