白いため息/新守山ダダマ
 
一緒にため息を吐こう
いや一斉にため息を吐こう
この寒空の下、缶コーヒーでも飲みながら
俺のため息、お前のため息
どっちも何のためのため息なのかわからんが
俺のため息の白さとお前のため息の白さは
色が同じだけじゃなくてどこかで通じているのかもしれない
ある意味冬の寒さがこの白さという何かを照らしているのかもしれない
ため息を合体させて、力に変えることはできないか
胸に手を当てて考えよう 何故ため息を吐いたのか
己のため息はどこから来たのか どんな思いからこみ上げてきたのか
その思いを世界にぶつけて生きていかないか?
下り気味の「はあ〜…」が上り気味の「はあー!!」になるように
「はあ」の「あ」に濁点がつくように!
そう、ため息を気合いに変えるんだ!
行くぞ! 今までのたまりにたまった思いはたまりにたまった金だと思え!
俺たちは恵まれているんだ!
俺たちのため息はあったかいってもんじゃない
これから灼熱の叫びになるんだ!

戻る   Point(4)