春の日の欠片/
within
今でもあなたのことを夢に見る
そして暗澹たる気持ちになる
まだ僕がうぶで
人の気持ちに応えられなかった頃のことだから
あの頃に帰れないのなら
残してきたものを全て捨て去りたいのに
あの頃を思い出しては
帰りようのなくなった今を
茜色の空に映し出すのです
変わったはずなのに
忘れることのできない
春の桜の頃
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