オチルアイダニ/透明な魚
 
いイデオロギィ
枯れてしまった花たちは
朽ちる可能性に十分な理解を示していたのか
美しさは保たれている

世界の果てと言われる
その場所で僕は
昨日みたドラマのように
美しいエンドを導く事ができるだろうか
さんざんに加工した数式が
「そろそろ役に立ちたいな」と
僕に迫ってくる

ひとしきり遊びを終えた彼が
僕の玩具に目をつけて
こちらにやってきた
「埃がちるから」と僕は
少しイライラして
彼の手を払いのけた
まだ僕も遊びたいのだ
僕はラジヲのボリュウムを少しあげた
初めて聞えた音に
彼はナントナク耳をふさいだ
そんなものなのかな?
新たな創造というものは

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