セミダブルベッド/太郎本人
 
向かう午前一時四〇分。

店内へ入ると、チルドコーナーまっしぐら。
あまりプリンの種類がなくて、気落ちする。
しかし、なんで俺はプリンを食べたいのだ?
まったく理由がわからないが、プリンを食べなくてはいけないような使命感を感じていた。
気落ちしながらチルドケースを左へ向かって歩いていくと、アルミのケース、ちょうどドリアとかが入っているようなケースに茶碗蒸しのような物体があった。
『どデカ盛り!カスタードプリン 380円』
これだ!
俺はこれに会うために今日まで生きてきたんだ。
手に取りレジにそのまま向かうと思いきや、俺の足は雑誌コーナー、成人向け雑誌のあるコーナーへ向かう。

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