5月23日・・・雨/天使
 
雨が降っている日。僕は、君のことを思い出してしまう。
思い出しても、いいのだろうけど・・・・
きみを思い出すと・・・僕の瞳からは、涙が流れてしまう。
君と過ごした日々はとても楽しかった。
だけど・・・だけど・・・楽しすぎた日々だったから。
君が、何よりも大切だったからこそ、
僕は、君の事を忘れられずに・・・・苦しくて・・・。
ごめん。涙の思い出になってしまって。
雨が降る・・・雨が降ったあの日。僕は、君の死を知って・・・・。
君の前では、泣けなかった。
だから、雨の中・・・・涙なのか・・・雨なのか・・・
分からないけど、とにかく泣き続けた。
叫び続けた。
『何で・・・お前が・・・こんなめに。
              どうしてだよっ!』
僕の声は、雨の音に消されていった。
そのころからかな。
雨が降るたびに、涙が勝手に・・・・
             止まらなくなる。
あぁ。いったいいつ笑顔で
          君のことを思い出せるのかな。

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