君が大スキ。自分はキライ。/天使
夜。外に出て君の部屋の明かりが付いていると、ほっとする。
時々光の中から、君の姿が見えると、すごくうれしい。
君は、こんな俺など気付いてもいないだろう。
君は、俺のこの気持ちさえ知らないだろう。
俺は、君を見るたび、心臓の音が早くなる。
昔は、あんなに気軽に話せたのにな。
今・・・この気持ちに気付いてから、話したいのに・・・・
何を話したらいいか、わからない。
春・・・夏・・・秋・・・冬・・・いったい何回繰り返したら、
俺はこの気持ちを言えるのだろうか。
『お前が好き。』
ただ、その一言なのに・・・
夢でさえ言えない・・・・。
今の自分がキライ大キライで・・・。
お前を好きになるほど、
自分をキライになっていく気がする。
だけど、きっといつか言うさ。
「お前がずっと好きだった。」って。
そして、自分を大好きになるさ。
戻る 編 削 Point(0)