今日ここから出て行ったものがやがてデッドエンドの果てからふたたび戻ってくることがないように/本木はじめ
 



パレードの喧騒にわかに散ってゆくここから遠いこころを想う



思い出す前のぼくらは幸福で雨雲は必ずしも雨を孕んでいるのだろうか



マタニティブルーできみは海の中ほんとはぼくかもしれないけどね



充電が切れそうだから轟々と風の音だけ聴こえる深夜



出会いまた別れて出会う路上にはふたりの影がなくしたふたり



水面に映る空など一瞬で壊れてしまうこれからの花



メロディがぼくらの不安を包み込む真夜中蛍光灯が割れます



「なぜ」とかさ問われていつもあっさりとなぜかとわかるワケなくないかい?



バラという
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