ループ/十重山ハルノ
 
たち全員が決めたことなのです」

それから、
あいかわらず大変寒い日が続き
食べ物はなかなか採れませんでしたので、
自分の食べ物を誰にも取られないように
ある者は家に剣先のついた柵をめぐらせ、
ある者は猟銃を肌身離さず持っていました。
またある者は、隣の人を
なたで殺して奪ってしまいました。
人々はなんだか好戦的な気持ちになりました。

星を半分こすることなく
まん丸いままで
人々は争い続けました。

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