赤い靴の少女/
星月冬灯
パパとママに
すると足が止まりました
私は懺悔することによって
ようやく踊らされるという
地獄の試練から
逃れることができました
でも少し遅すぎました
足が止まると同時に
私の寿命(いのち)もここまでのようです
でも私はほっとしました
やっとこれで
踊らなくて済む
やっとこれで
パパとママに直接
謝ることができる
眠るように逝った私を
ある心優しい一人の少女が
綺麗な毛布を掛けてくれました
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