影置競歩/
kiri
ゆうひと呼ぶには余りにも始まりに似て
さざめきと呼ぶには余りにも産声高く
かさぶたと呼ぶには余りにも赤すぎた
野原は金色の笑みをたたえる
何故立ち止まってはいけないのだろう
足跡がこんなにも美しいのに
夜は降りてしまう
瞬きするほど乾いてはいないだろう?
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