チェゲバラの挽歌/深重嘉夫加
 
あるいは其処にある道徳や

ただの理想論に埋もれない難解な問いと

見出した答えを全て壊す力づよさ

あらがえない大きなうねりに奮え立ち

猜疑心すら味方につけ

誰からも学ばなく全てから学び

煙草に美学 

酒に美学

多くを愛し

孤独も愛し

遂には1人死んでゆくことを決めた男の挽歌は

郭に響くどんなに美しい女の声色よりも

それはそれは艶やかに聴こえるものだ








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