僕は無力すぎる、あなたに無力すぎる/うおくきん
うまに月日が流れた
僕は自分が成長したことにかなりの手応えをかんじていた
突然の助けを求める悲痛な連絡を受けて、僕はあなたにひさしぶりに逢いに出かけた、足取りは重くないと言えば、ソレはウソになるけれども、それでも、期待に満ちていた
だけれども、待ち合わせの場所にあなたはいなかった、いなかった?
いや、あなたはいた
変わり果てて壊れてちっぽけになったあなたと、ちょっとは成長したもののまだまだちっぽけな僕だけがいた
あなたは僕に気づくと嬉しそうだけれども悲しさの方が際立つギリギリで素敵な笑顔で僕の手を握りしめてくれた、僕は昔のよーに安心に包まれた
だけれど
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