共感装置の勝利/
岡部淳太郎
現代詩の美点を訴えていくのもいいだろう。何より豊富な詩の泉を先入観だけで通り過ぎて顧みようとしないのは、もったいないとしか言いようがない。現状では共感装置の勝利によってポエムが消費されているものの、敬遠されがちな現代詩にも一定の分はあると信じたいところだ。
引用作品出典
「うしろで何か」―「現代詩手帖」一九九四年六月号特集「現代詩の九十九選」(思潮社)
「落日――対話篇」―『現代詩文庫78 辻征夫詩集』(思潮社)
(二〇〇八年九月)
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