星に願いを/ささやま ひろ
 
を観ても
ボクは何か重いものを飲み込むだけだった


それを孤独だって知ったのは
ベテランの大人になってからのことだ


煙草を吸ってたら突然思い出したこと


小さい頃から鍵をかけてずっと心に隠してきた孤独の箱
誰にも気づかれないように
誰にも触れられないように


それをそっと見つけ出して鍵を開けた君
まるで魔法使いのように
魔法なんてボクの人生にはあり得なかったけど

gu-zo-su-haiは

過去になって

そして

こんな歳になって魔法って言葉に興味を持つボクを
君はめずらしい人でも見つけたかのように笑ってる


明日は仕事
箒で空を飛ぶ絵空事はそろそろ終わりにして布団をかぶらなきゃ


君は寝てるのか寝たふりしてるのか

もう1本煙草を吸って寝よう

確か星が出てたよな

そしたら祈ろう

君をずっとずっと幸せに出来ますようにって




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