歯車/yoyo
、倦怠と疲労はとっくにピークを越えている
商品も大体見飽きてしまって、値札が全部うまくついたとほっとする暇もなく
ダンボールにつめなおしたら、また新しいダンボールが次から次へとやってくる
カシャとピストル撃って、たたんで
カシャとピストル撃って、たたんで
頭はどんどん朦朧として、何がよくってこの仕事を選んだかも忘れてしまっている
外が暗くなった頃には、意識にはただピストルの音が残るだけ
歯車どうしが重なるように聞こえて、労働者を癒すことなく響いている
カシャッ、カシャッ、カシャッ、カシャッ、カシャッ
カシャッ、カシャッ、カシャッ、カシャッ、カシャッ
家路に向う電
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