100円ライター、使い捨て。/ゆうと
 

あなたが忘れたおとなになるよ。
ぼくは、
変えられない未来を、運命とは呼ばない。


もうなにもできなくなるくらい、使い果たしたい。
それがさいごになってもいい、べつにかまわない。
なにもかも手に入れて、なにもかも捨てられたなら。
それが幸福と呼べないとしても、べつにかまわない。
なんのためなら捨て身になれるか、それを探してる。
ゆめ、なんていう、
現実離れした名前は絶対につけない。


27枚しか撮れないカメラで、
世界を切り取るなんて、
容易いことで、容易いことではないのだ。
ぼくがいま生きている人生を、それに喩えよう。
ぼくがさいごにとらえるものとは、
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