ホワイト ノイズ/エチカ
 
とそう感じた私の乳房。
ざ。ざざ。
途中で何度も聞こえたノイズ。
頭の中がざわめきたつような音。
太古の昔から聞こえていた懐かしいような、あの孤独の音色が私の体に痺れをもたらす。
心の臓に呼びかけている。
早くして。夜になる前に。

「砕いてしまってあなたの目で、噛んでください小指の関節を。」
首筋にうすらと浮かんだ桜の歯あと。
人魚のお尻の上でウロコのおもちゃにされてしまって、
深みにはまったあなたのはあと。
白い四角の真ん中にあなたがなぞる私の裸
ラマンが私においでと、そう呼ぶ声が聞こえた
ラマンはいつもじっと、見ている
声もかけずにただじっと。

私達は狂っ
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