雷姫/セルフレーム
 



あの時、私が雷を落とさなかったら、
貴方は死ぬ事が無かったのですか?
私には、解りませぬ。
運命も偶然も。

全ては貴方の望むままに。


『雷姫』


あの方は、雷なんて落とす事は出来ませんでした。
でも、幼い頃に親を亡くされ、一人ぼっちで過ごしてきました。

神様は、哀れに思ったのでしょう。
せめて天気はあの子の思うままに動くよう・・・
そんな御力をあの方に上げました。

あの方が晴れを願うと雲を晴らし、天道様に顔を出すよう伝えました。

ある夜、あの方は一人の男性と出会い、毎日のように会っては御喋りをしていました。
でもある日喧嘩をし、雨
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