否望自殺/tatsuya999
独りで 部屋で
ぼくは堕ちてゆく
自分の中に 心に
そこにいる自分は 雄弁で 素直で
いろんなことを話してくれる
失わないように 保つことに集中するけれど
すくった水のように 零れて 無くなる
人と話すことは嫌いじゃない
ただ 自分を見失うだけ
自分の存在を感知できなくなる
中身を根こそぎ失って
単純に組み合わせる言葉には
アイデンティティなんて無くて
ただ ただ 転がる小石のように
普通で誰の心にも届かなくて
今日もまた困った顔で 泣き出しそうになるのを隠すために
自分を殺していく
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