分娩台のシュプレヒコール/
板谷みきょう
をしたものだ
悲しみを慰める為に悦びを求めていた訳もなく
いつ会えるのだろうか
寄り添えば
公園のベンチは
寒すぎて
アスファルト舗道を
意味もなく
歩いたはずで
そうして
凍えながら
夜明けを
待った
もう
逢えないのだろうか
見せ掛けの幸せを売り物にできる程
豊かでは無かった
事実
あの時
検挙されてしまったことも
思い通りには
生きていけない
望みどおりに
死ねないの
だから
後悔するのだろう
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