未来視の世界/長谷川智子
 


その人(!?)は遥か彼方を見ていた
星空の向こう
天文学的数字を振り切ったその先を…


太陽系からどの位遠いのか分からないある世界の生命体
形は眼球機能で捉えられず
仕方なく赤外線に頼る
おぼろげに映る気体のような何か
緑色のくねくね
その隣にピンク色のぷにぷに

触れてみる

あれっ!?

…掴めない。

表情すら判らないその生命体を掴みあぐねていたある日、一件の通信が来た
その中に
“君らには信じ難いとは思うが、それは太陽系生命体の退化形と判断できる”
署名には“異世界に居る未来視”とあった
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