廻転/由志キョウスケ
 
が 始まる


僕は アアー
愚かもの


何も
終わらせ られず
何を
始める ことも
できない
くるくる と
ひとり 流される
まま、まま


  *


名前も知られぬ 雑草
何度
踏みつぶされても
小さな 白い

が 咲く


名前も知られぬ 雑草
僕 は
おまえ に
軽蔑され
哀れまれ
それすら 値しない
(か)


  *


動いている ものは
止まない
流れている ものは
止まない
廻転する輪 は
止まらない


僕 は ひとり
くるくる と
流される、れる
まま の
愚かもの


立ち止まる こと

できぬ
愚かもの


アアー





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