殺人事件/1486 106
この手紙を読んでいるころには
私は世界から消えているでしょう。
これは遺書なんかじゃありません。
残したい言葉なんかなにもありません。
ただ、このまま消えるのもくやしいので、
理由だけははっきりしておきたいと思います。
あれはクラスがえをした四月のことでした。
ようちえんのころから仲良かったAさんと
ブログのコメントでケンカしました。
私はちゃんとあやまろうとしました。
でもAさんは口をきいてくれませんでした。
それからいじめが始まりました。
BさんもCさんも一緒になって
悪口を言ったりものを隠したりしてきました。
たえられなくて私はAさ
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