森のバイオリン弾き/
 
でしょう
見えない友達よ
あなたは私の大切なものを
とても大切にしてくださいました
そして 自分の言葉の大切さを
そっと私に教えてくれたのです


ひっそりと夜に溶けてゆく
悲しみには そっとさよならを告げて
美しく輝く満月の中へ
私たちの思い出はしまっておきましょう



小さな丸い手紙の中に
私の書いた詩がいくつもいくつも
浮かんでは消えてゆくのを
あなたには見えるでしょうか


もちろん 忘れてはいませんよ 
見えないことがとても大切だということも





     



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