言葉は私をさみしくさせて/ロリータ℃。
それはそれはささやかに、鮮烈に
そんなあたしの心を揺さぶった
本当は居場所なんかないんだよって
何かが胸でざわめいた
かつて小さな迷子だったあたしは
なけなしの勇気を振り絞って
こうして此処までやってきたのか
今までずっと頑張ったのに
それでもあたしは後悔してると叫ぶのか
あの勇敢だった子供の頃から
本当はずっと知っていた
用意された居場所を捨てた人間は
水のように生きてゆかなければならない
何かを捨てるということは
もう戻れないということだから
捨て猫が野良猫に変身したように
美しく気高く、孤独に生きてゆきたいなら
そうでなければならないのだ
透明な夜明けは
私を少し弱らせる
哀しくなどなくても
胸のなかでざわめく言葉はいつも私をさみしくさせる
死に場所は
居心地よかったあそこが良かった
頬にひと筋流れた涙が
きらり朝日にきらめいた
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