剥き出しの無防備な/maynard
 
未来が広がっている
道標など無いその空間は虚無とも似ている
自由が広がっている
真っさらなそれはゼロに近しい

約二年前に得た自由は迷路だった
迷走し瞑想し
自分を保つ事すら意識を集中しないと危うい状態だった
共感も助言も得られる人物は周りには存在しなかった
ある意味孤独だった
ある意味孤高だった
その優越感に救われた
それは不潔な精神だ

ある意味潔癖症とも言えるその精神は
日々の毒が蝕んでいく事が明らかだ
潔癖と言う弱さがなす所業ゆえに
心の汚染が加速した様に感じる

汚染度が高い心では誰も愛せない
疑いが渦を巻き

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