「罰(punishment)/夢」/ソティロ
4.ビル街
いつの間にか電気街のようなところに居た
ぼくはそこで職を探している
やっと見つけた仕事先に電話をかける
仕事を取り付けて現場へ向かった(おそらく電車で)
事務所があるのはビルの中ほどのワン・フロアで
病院、あるいは銀行の待合室のようなところで
作業服に着替えた人たちが名前を呼ばれるのを待つ
ぼくは規定の作業服を持ち合わせていなかったので
持っていた間に合わせのものを着た
こなれた人たちが談笑をしていて
ぼくは待った
でもいつまで経っても呼ばれることはなくて
最後の一人が呼ばれたあとに
確認の電話をかけなかった方には仕事をご用意しませんでした
という内
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)