夢/
高杉芹香
しい恋をしているけれど。
それでも
私はきっとまた彼に会えば
どんな彼でも
必ず抱きしめてしまうんだと思う。
彼は亡くした母親を私に見る。
ずるいあの笑顔で不意にやってきて
無邪気な顔して私の胸に顔をうずめる彼を
私はいつまで愛すんだろう。
いつまで許すんだろう。
夢は ほんの少し
やっぱり
儚い。
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