フォーク/
森さかな
しとあなたが
どこにも
いないことを確認した
どこかにいても
猛烈に失うから
少女のまま
死にたかったのにね
おかしいね
時計がおかしいね
天体望遠鏡は
いらないよ
すべて
墜落していった
どこにも
いないから
たくさん
泣いたと思って
満足したような
気持ちがした
やわらかいお布団のなかで
寝て
もうわたしは
目覚めなくていい
知らない人たちが
たくさんきれいなグラスを
割っていく
そのまま
破片のなかを
ずっと泳いでる
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