ちたま/
山中 烏流
それだけで、私は
世界が
美しく見えることに
先日
気付くことができたのです
もうすぐ
光の側からも
瞬きの音が
消える頃になります
ほんの少しだけ
あなたに
会いたくなる時間とも、
言います
温かくして
眠っているでしょうか
あなたの瞳が
雲に隠れてから
私は
お布団を敷いて
身を、横たえることを
誓います
またあなたと
出会うために、と
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