宇宙での出来事/エチカ
 
った爪みたいにジェルのキラキラした光がはじけてまぶしかった。
生まれていくのに死んでいくようなもの。何も知らないし映らないし知りたくもないし分からなくてもいい世界のことなんて。ましてや自分のことなんて。
鯨がつぶやいているような気がして恐かった。海岸に打ち上げられた何匹かの鯨と目が合って見透かされたような気がした。
「あんたここの住人じゃんか」って、いわれてる気がした。



{引用=

宇宙にあるアカシックレコード所属のおじさんが操作室で大量のデータ処理を行っている。データ消去。ゴミ掃除。データジャック。断絶?
なんでもいいのだけれど、それはブラックホールへの回帰現象みたいな
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