あなたが恋をしているあいだ/
望月 ゆき
だんだんと目の前は白くにごり
お空もかすんでおりましたので
ほっぺをガラスにくっつけて
右へ左へ動かしますと
視界はキョロキョロ開けました
が 窓の外にもまた白は広がっておりました
思わず飛び出したくなりましたが
わたしは お空を忘れられず
ほっぺの形のガラスから
わたしは お空をみてました
ひじもそろそろ痛みます
わたしは お空をみてました
あなたが恋をしているあいだ
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