アナグマさんとマッチちゃん/縞田みやぎ
 
んは忘れん坊だから、しょうがないの」

「ねえねえ、次は何をしたらいいの?」
アナグマさんはゆっくりとパンを食べ、パンくずを払いました。
「そうだなあ、ランチはまたパンとミルクで構わないけれど。晩には何かこさえないといけないね」
御飯を作る!
マッチちゃんはわくわくしました。
アナグマさんと一緒に市場に買い物に行くのが、マッチちゃんは大好きです。
アナグマさんが台所仕事をしているのを見ているのも大好きです。
じゃがいもやお肉がくるくると取り回されているうちに、みるみる御飯になっていくのです。
「グラニーさんのところに行っておいで。無理はするんじゃないよ」
「いいえ!いつだって
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