晩 春/beebee
 


激しい自己嫌悪に疲れた
物憂い晩春の夕暮れ、
壁に凭れながら、
眠りたいと思った時、
もしかするとこの眠りたいというのは
死にたいということなのかと、
あなたは感じたことはありませんか。
私は思いました。
死というものが こんなに
自分と近しいものかと。
それは
疲れた後の眠りのように
ただ恋しいのです。
死は
悲しい慰安です。

物憂い晩春の夕暮れ
あなたは眠りたいと思ったことはありませんか。

**『暗夜』と対です
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