はじまりの四月、成就された八月。 ☆/
atsuchan69
れた愛の口づけ
黒焦げになった身体の
――しっ、
焼け爛れた肌の誰とも知らぬオマエ
桜咲く、ここは四月。
アナコスティア地区のどこか
そして高層のビルから降る
千切れた緑色の紙吹雪、
風にそよぐのは
夕べ殺された女の髪
ああ、今日も
沢山の死。
誰かがそっと置いた
鞄に詰まった
血だらけのシャツに
包まれた生首
――ここは、四月のナショナル・モール?
――いいや、ちがうよ。
何もかもが一瞬で消えたのだ
戻る
編
削
Point
(9)