「こんな日はくまちゃんに会いたいのに。」/rabbitfighter
なくて
ゆっくりと思い出を味わいたいんだ
満開のさくらの下で
やさしい波に揺られながら
初恋の思い出を探しに行きたいんだ、くまちゃん。
それから少し泣いたりしようよ
泣くのは好きだよ
今じゃ初恋はいろんな恋と混じって溶けて
甘くてしょっぱくて苦くて辛くて
まったくなんともいえない味になってしまっているから
見上げたさくらが
水面にも映って
舞い落ちたさくらと混じって
そこらじゅうさくらだらけで
俺が泣いていたなんて誰にも言わないでくれよ、くまちゃん。
#題名だけのスレの士狼キメラさんのお題による即興詩
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