暗闇。/hope
 
て、

此処は【少女】の心の中だけの物語だから。

(でしょ?)

再び【少女】は、【少年】にききました。

(どうやって此処に来たの?)

と。
【少年】は【少女】に言いました。
淡くて、ぼんやりでも、それでもやっぱりはっきりと。暗闇のずっと遠くまで届くくらいの小さな声で、それでも【少女】のためだけに聞こえるようにと、とっても優しく言いました。

「鍵の掛かった【心】は、もうアナタだけじゃ開けられないんだよ」










(空が晴れていた)

どこまでも深く、遠くまで。
もうアタシだけの物語じゃない。

知っていた、
ちゃんと
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