春の女/
アハウ
春の女 桜の古木にもたれて
ぬめる 初々しい 肌 寄り添う
産毛が細く 金色に光っていて
毛穴は深く 呼吸をしていて
絹の触れあい
暖かな風は 透ける布の裾に戯れ
頬の紅が 陽光を染めて
蛇のようにくねる
あえぐ 体
仄かな 薫り立つ
滑らかな 女体
白く 白く 透ける骨
スカートは踊る
四肢の長さは
この春 幹に添って
午前の陽光に
一尾の蛇
脱皮を終えて
戻る
編
削
Point
(5)