春の女/アハウ
 
春の女 桜の古木にもたれて

ぬめる 初々しい 肌 寄り添う

産毛が細く 金色に光っていて
毛穴は深く 呼吸をしていて

絹の触れあい

暖かな風は 透ける布の裾に戯れ
頬の紅が 陽光を染めて

蛇のようにくねる
あえぐ 体
仄かな 薫り立つ
滑らかな 女体

白く 白く 透ける骨
スカートは踊る
四肢の長さは

この春 幹に添って

午前の陽光に

一尾の蛇

脱皮を終えて

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