雨のコインランドリー/
ふぁんバーバー
た
わたしも
お兄ちゃんも
一目でその人が
嫌いだとわかった
だからまったくしゃべらなかった
お母さんには
わるいことをしたのかもしれない
いまではすこしそう思う
いくつもいくつも
とおりすぎたきもちの
円ができて
そのたび消えて行くだけ
雨の休日
することもなく
たまった洗濯物を
ぐるんぐるんとコインランドリーで回していると
なぜか
あの遊園地のさみしさを思い出す。
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