思い出が詰まってる/桜 葉一
 
気がつくとあなたはいつもそばにいた
喜んだ顔も
落ち込んだ顔も
泣き顔だって知っている
きっと私は
世界中の誰よりも
あなたとの時間を共有し
世界中の誰よりも
あなたのことを知っているだろう

いつからかは分からない
あなたに恋をしていたのは
あなたに見つめられたとき
あなたの手に触れられたとき
私の胸は高鳴って
破裂しそうなほど震えるのだ
あなたは精一杯の言葉で愛を伝え
私は全身全霊でその愛に応える
あなたとの会話のすべてが
あなたとのメールのすべてが
あなたとのデートのすべてが
すべてが思い出で
私の中に残ってる

だけど私は知っている
あなた
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