こおる 影/砂木
 




木々から 溶けていく
生命線 の から傘

涼しげ な 場所で
やけている 氷は

春 のすべてを 呪い
遙 だけに 往きたくて

のばされた風に 溶けて
みつめる 草に 消えて

問い詰めないと いなかった

包まれていく まなざしに
おそれて 生きている
まね を する
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