純粋正義への架橋8/チャオ
るが、人はなぜ「愛」を描こうとするのか。
人が「愛」を感じるときそれはすでに「愛以上」のものとして存在するからである。愛の限界は僕たちの感情の限界なのだ。愛は、人の中に存在しながら、人の住む世界を飛躍し、そして、この世界にある形では決して表すことができない唯一の「言葉」であるからかもしれない。つまり、「愛」と描いたその形さえも、「愛」を表すものではないのだ。そして、それは、人間の思考の究極的な目標となることが何にもまして理解されることであろう。
戻る 編 削 Point(0)